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農研機構メッシュ農業気象データ
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longterm
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===== メッシュ農業気象データの長期連続性について ===== 気象庁は、計測技術や通信技術の進展に伴い、計測方法や計測頻度を常に高度化しています。また、観測地点の位置も変遷しています([[https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/amedas/kaisetsu.html|気象庁HPアメダス地点情報履歴]])。たとえば、2003年以前、アメダスの日最高気温は毎正時に計測した24個のデータの最大値でしたが、現在は、10秒間隔で計測したものの最大値をもって日最高気温としています([[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/man/sampling.html|気象庁HP]])。日照時間については、太陽電池式→回転式→ひまわり画像解析と観測装置が変わっています([[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/man/sampling.html#amedassun2021|気象庁HP]])。つまり、気象庁の**気象**データは、同じように公表されていますが、その質は常に変化しています。なお、気象庁は変遷に伴うデータの不連続を様々な方法で補正する方法を公表しています(例えば、[[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/kaisetu/shishin/shishin_all.pdf|気象観測統計の解説P36]]、[[https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/correction.html|気象庁HP]])。また長期に渡って均質・高品質な**気候**データも別途公表しています([[https://www.data.jma.go.jp/add/suishin/cgi-bin/catalogue/make_product_page.cgi?id=JRA|気象庁HP]])。\\ そして、メッシュ農業気象データは、気象庁が公表する気象データとの整合性をできる限り取るように作られています({{:wiki:docs:16_J-16-028.pdf|大野ら2016}})。このため、気象庁の気象データの質的な変化も様々に反映されています。さらに、観測値をメッシュ展開する際に用いられるメッシュ平年値についても気象庁の改訂に合わせて入れ替えがされているので([[https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/atlas_manual_2020.html|気象庁HP]])、気象庁によるメッシュ展開の手法の変化の影響も受けています。\\ メッシュ農業気象データシステムからは40年以上の期間にわたって**気象**データが取得できますが、上に説明したような理由から、データの質が変遷しているので、トレンド解析等、**気候**学的な研究に安易に用いることは避けてください。必要に応じて、上記**気候**データ等の利用をご検討ください。 [[about#メッシュ農業気象データを長期変動(気候)解析に用いる場合は注意が必要です|戻る]]
longterm.txt
· 最終更新: 2024/06/27 15:25 by
127.0.0.1
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