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以前のリビジョンの文書です


メッシュ農業気象データ利用審査基準

 農研機構では、メッシュ農業気象データを活用する農業技術の発展とその社会実装に寄与することを基本理念として、以下の基準で利用登録審査します。本システムは公的資金によって運用され、研究成果のテストベットとしてデータを無償提供しているため、サーバー自体、商用運用に耐える頑強性、可用性(継続運用性)は備えていません。また、研究期間の終了、研究方針の変更に伴い、サービスが終了する可能性があります。このため、商用・業務の前段階である非営利の利用に限定しています。気象情報の農業利用が社会に実装されるよう、どうぞご協力ください。

  1. 研究
  2. 開発
  3. 教育
  4. 試用
  • 利用期間は年度単位(利用が許可された日からその年度の3月31日まで)ですので、年度末の利用報告書によって利用実態を確認し、翌年度の利用の可否を審査します。
  • 同一利用目的のための試用は、当年度と翌年度のみ限定とします。(ただし、生産者による農作業の意思決定への試用の場合は、個別の状況に応じて利用期間の延長を認めることがある)
  • 利用によって取得した予報気象データの再配布は、気象業務法上禁じられています。データ希望者は個別に利用申請をお願いします。
  • 商用・業務利用の場合は、同等の機能を持つ有償サービスをご利用ください。

以下に審査の事例を載せますので、申請の際の参考にしてください。問い合わせ不要な迅速な審査処理のため、申請書の段階で審査基準に合致する目的であることを明瞭にお書きください。


実例1<審査を行い、最終的に利用承認した例>

  • 利用目的: 生産者やクライアント等に作物の収穫時期を予測したり、品種毎の生育期間の算出、国内各地域での気候に合った作物の選定をしています。今後はメッシュデータを使い、更に詳しい研究を行い、それらの精度を向上させたいと思います。(民間企業より)
  • 利用者への問い合わせ: メッシュ農業気象データを使って得られた成果をクライアントや生産者へ無償で提供するとのことですが、合わせて、申請された利用は実用段階でしょうか?実用段階であれば、有償・無償にかかわらず業務目的にあたり、メッシュ農業気象データは利用できません。そのための研究開発であればご利用できます。
  • 利用者からの回答: 実証実験段階です。日本各地のデータを基にして計算したいと考えております。従ってメッシュデータで得た結果を生産者に提供するのではなく、そのデータを基にどの地域でどのような品種が栽培できるか等の研究が目的です。

実例2<審査を行い、最終的に利用承認した例>

  • 利用目的:1.弊社設立の農業生産法人における栽培管理のため 2.水稲生育診断および施肥技術に関する研究のため(民間企業より)
  • 利用者への審査結果:メッシュの利用条件は、「農業分野や他の分野における研究・開発・教育・試用」です。利用方法が、気象会社から気象データを購入するに値するかどうかの見極めがつく(実用段階)までは、開発・研究ととらえています。利用目的1は業務利用ともとれますので、気象情報を利用した栽培管理システムが確立し、恒常的に運用可能となった際には、同等の機能を持つ有償サービスをご利用ください。

実例3<審査を行い、最終的に利用承認しなかった例>

  • 利用目的: 日射量、気温データをダウンロードして、農家向けの参考資料として提供(民間企業より)
  • 利用者への審査結果: 利用によって取得した予報気象データを第三者へ提供することはできません。

実例4<審査を行い、最終的に利用承認しなかった例>

  • 利用目的: 研究グループの株式会社○○○からシステム開発委託を受けて、データ配信システムと専用アプリ開発、情報転送サービス構築のために利用します。(民間企業より)
  • 利用者への審査結果: 利用目的がこちらではよく把握できておりません。データ配信システムと専用アプリ開発、情報転送サービス構築とはどのようなものでしょうか?○○○様から直接利用申請していただいた方がより明確かと思われます。なお、本サービスは、あくまで試用・開発段階の利用に限らせていただいており、無償であっても業務利用は認められませんのでご承知おきください。業務利用の際は同等の機能を持つ有償サービスをご利用ください。

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criteria.1559635203.txt.gz · 最終更新: 2023/08/21 04:53 (外部編集)